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世界自然遺産の奄美大島(鹿児島県)で来島者が増えるゴールデンウィーク期間中に希少野生生物の盗掘や密猟を防ごうと、環境省は29日、奄美空港(奄美市笠利)で啓発活動をした。到着口付近に職員2人が立ち、観光客らに種の保存法や自然公園法で採取が禁じられる動植物とエリアが記されたチラシを手渡し、協力を呼びかけた。
奄美大島では昨年、違法な昆虫用のトラップが見つかったり、違法ではないが準絶滅危惧種のシリケンイモリが空港から大量に持ち出されたりする事案があった。同省は29日~5月4日まで、島内で市町村と合同の抜き打ちパトロールも行う。
同省奄美群島国立公園管理事務所の釣谷洋輔・離島希少種保全専門官は「新型コロナウイルス感染が落ち着き、来島者の増加が見込まれる。啓発とパトロールの二重のチェックで警戒する。ルールを守りながら奄美の自然を楽しんでもらいたい」と話した。