雑踏事故半年で追悼集会、韓国 遺族ら特別法要求、与党は反対

29日、韓国ソウル中心部で開かれた雑踏事故の追悼集会(共同)

 【ソウル共同】日本人2人を含む159人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故は29日、発生から半年を迎えた。警察は再発防止のため雑踏警備を強化。遺族や野党は事故の真相究明や被害者支援のための特別法制定を目指しているが、反対する与党との対立が続く。遺族らは29日夜、ソウル中心部で追悼行事を開き、「安全な社会のために真相究明を」と訴え特別法の早期制定を求めた。

 事故現場の路地では29日、「安らかに」などの追悼の言葉を書いた無数の付箋が雨にぬれていた。付近の商店の60代男性は「人通りは少しずつ戻りつつある」と話した。

 事故は昨年10月、若者らが自然発生的に集まった場で発生した。

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