今年生誕100年の節目を迎える忠犬ハチ公の慰霊祭が今月8日、東京・渋谷のハチ公像前で行われた。その会場に、福島県飯舘村在住の塚越栄光さん(47)の姿があった。
慰霊祭の後、塚越さんは「飯舘村にはハチ公像のオブジェがあるんです」と教えてくれた。オブジェがあるのは村の道の駅。高さ約1.6メートルで、渋谷のハチ公像をモデルに鉄のワイヤなどで作られた。
飯舘村は、2011年の東京電力福島第1原発事故の影響で一時、全村避難を余儀なくされた。村の住民の帰還を願うシンボルにしてもらおうと、13年に渋谷公園通商店街振興組合(東京)が寄贈したのだという。