超歌舞伎、さらにパワーアップ!中村獅童も初音ミクもパワーアップ!『御伽草紙戀姿絵 (おとぎぞうしこいのすがたえ)』

「超歌舞伎 Powered by NTT」 は、「伝統芸能」×「ニコニコ」×「最新技術」が融合したニコニコ超会議の目玉コンテンツのひとつ。8年目となる今年の演目は、2021年のコロナ禍で初演した『御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)』を技術面等スケールアップした演出で上演するほか、幕張メッセでは初お披露目となる澤村國矢主演のリミ テッド・バージョンも上演。また、小川陽喜の追加出演も。

まずは口上、「待ってました!」の声。早くもペンライトが振られる。書き込みも「8888888888」、中村獅童、「今年で8年目を迎えることができました」、そして早々に立ち上がり、「マスク着けての大向こうは解禁になりました」、大きな拍手。続けて「皆さんの圧に負けそう」と。

ここで、初お目見え、「獅童ツイン」リアル獅童と普通に会話、21世紀!NTTが開発したので屋号は「電話屋」となる。「親子で初めて出たら『ちちお屋』『ジュニ屋』と」去年観劇したファンはここは記憶に新しいところ。「準備はいいですか!」の掛け声に大きな拍手。また去年、超歌舞伎は4都市で公演、「ペンライトを振って観る歌舞伎は超歌舞伎だけ」といいペンライトが大きく揺れた。口上だけで実に15分以上!だが、これがないと始まらない!

演目は去年と同じだが、技術がUP!迫力も格段に!初っ端から合戦のシーン、これが実にアートでかっこいい。舞台の左右のスクリーンは配信で視聴している観客が観ている映像、よって書き込みがリアルにそこにいる観客も観ることができる。視聴している観客の中には歌舞伎に詳しい方もいらして解説も。

また、書かれる屋号も大蜘蛛がでてくれば「タランチュラ屋」女形の群舞のシーンになると「はなびら屋」、ここが超歌舞伎らしさ、NTTの技術のみならず、小道具も何気にパワーアップ、これが視覚的に楽しい。初音ミクさんの踊りがすこぶる上達!!綺麗で可愛いが、悪役のシーンはかなり怖く、すっかり板についた様子。去年と比較するとかなりのど迫力。

また、中村獅童(リミテッドバージョンは澤村國矢)源頼光と袴垂保輔の2役早替り、ここは大きな見どころのひとつ、本当に早い!!最終決戦は、ラストの大盛り上がり場面、昨年より大迫力となっている。また、黒子が舞台上でカメラを回しているので配信映像もグレードアップ。とにかく全てにおいてパワーアップ!小川陽喜も稽古の成果を。

カーテンコールでは、初音ミクが舞台衣装の着物姿で「ロミオとシンデレラ」を熱唱。両手にペンライトの中村獅童が「いくぞ、待たせたな! 3年ぶり、声出しOK!」と言い、2階席から1階席まで観客の間を練り歩いた。

「これが超歌舞伎!」と叫び、観客の声援、拍手、ペンライトは最高潮に。キャノン砲も華やかに、長らくコロナ禍で、これだけの大掛かりな催し物はできなかったが、ようやく復活の兆しが見えてきた2023年。他のブースも大賑わい、また海外のゲストの姿もちらほら。コロナ禍の間にできなかったことをこの2023年では復活、まだまだ油断はできないとはいえ、幕張の盛り上がりが帰ってきた、と実感するゴールデンウィーク初日であった。

作品について
『御伽草紙戀姿絵』は、土蜘伝説を題材とした歌舞伎作品をふまえ、初音ミクの代表曲のひとつ『ロミオとシンデレラ』の世界観を融合し、書き下ろされた演目。七綾太夫と源頼光の恋を中心に、日本を魔界にしようと企む女郎蜘蛛など物の怪たちの野望、平井保昌と袴垂保輔兄弟の活躍が描かれている。美しさが増した初音ミクが演じる悪役、七綾太夫と源頼光の愛憎なかばの最終決戦、など見どころ満載なスペクタクルな物語。ストーリーだけでも十分に楽しめる作品。

概要
演目名 :御伽草紙戀姿絵 (おとぎぞうしこいのすがたえ)
出演者 :源朝臣頼光 / 袴垂保輔:中村獅童 傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク
坂田怪童丸金時:小川陽喜 山姥茨木婆:中村蝶紫 平井保昌:澤村國矢 奴萬平:中村獅一 ほか
<リミテッド・バージョン>
源朝臣頼光 / 袴垂保輔:澤村國矢 傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク 坂田怪童丸金時:中村獅童 山姥茨木婆:中村蝶紫
奴萬平:中村獅一 ほか
脚本:松岡亮
演出・振付:藤間勘十郎
劇中曲: 『ロミオとシンデレラ』 /作詞・作曲 doriko
主催 : ニコニコ超会議実行委員会
製作 : 松竹株式会社/株式会社ドワンゴ
超歌舞伎『永遠花誉功』メインビジュアル◇制作協力 : クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
超歌舞伎協賛/技術協力 : NTT
ニコニコ超会議公式サイト:https://chokaigi.jp

© 株式会社テイメント