バイデン米大統領、高齢をネタに 夕食会でジョーク披露

29日、ワシントンの夕食会でスピーチするバイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】2024年米大統領選に再選出馬を表明したバイデン大統領(80)は29日、ホワイトハウス記者会がワシントンで主催した夕食会に参加し、慣例のスピーチで国民から不安視されている自身の高齢をネタにしたジョークを披露し、笑いを誘った。

 現職大統領で史上最高齢の記録を更新中のバイデン氏は「あなた方は私が峠を過ぎたと言う。でもドン・レモンなら全盛期だと言うだろう」と語った。CNNテレビの番組司会者だったレモン氏は「女性の全盛期は20代と30代」と発言し、女性蔑視だと批判されて最近CNNを辞めた。

 バイデン氏は「老いぼれたと言われるが、私は博識だ」とも述べ、2期目も務めきることができると自信を示した。また、報道の自由を支える考えも示し「ジャーナリズムは犯罪でない」と強調。ロシアで拘束されている米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者の解放に向けて全力を尽くすと語った。

 記者会によると、夕食会は大統領が演壇で見せる余興が目玉。今年は政治家ら約2600人が参加した。

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