家事育児「労働と認めて」 メーデー前に有志が集会

東京都内で開かれた「おんなたちのメーデー前夜祭」=30日午後

 5月1日の国際的な労働者の祭典メーデーを前に、女性の労働問題に取り組む労働組合や弁護士の有志が30日、東京都内で「おんなたちのメーデー前夜祭」を初めて開いた。女性に負担の偏りがちな家事や育児は、時間や労力がかかるのに価値が軽んじられてきたとして、社会に必要な「労働」と認めるよう求めた。

 集会では、全国一般労働組合東京南部の中島由美子委員長が、メーデーは1886年に8時間労働の権利を得るために始まったとの由来を紹介。「日本では、今も多くの女性が外で仕事しながら家事や介護もして、8時間以上働いている」と指摘し、現状を変えていこうと呼びかけた。

前夜祭の意義について説明する全国一般労働組合東京南部の中島由美子委員長=30日午後、東京都渋谷区

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