折れた翼、骨が離れたまま固まり大空に帰れず…保護のリュウキュウコノハズクを展示 奄美海洋展示館

公開されたリュウキュウコノハズク=奄美市名瀬

 鹿児島県奄美大島以南の南西諸島に生息する小型のフクロウ「リュウキュウコノハズク」が、奄美市の奄美海洋展示館で公開されている。けがをして飛べなかったため保護され、野生復帰が難しいとして受け入れた。

 体長約20センチで雌雄は不明。1月末、同市名瀬朝戸で左上腕骨が折れた状態で見つかり、島内の動物病院に運ばれた。骨が離れたまま固まって飛べず、自然に戻せなかった。

 リュウキュウコノハズクは夜行性で、「コホッ、コホッ」という独特の鳴き声が特徴。森の中で昆虫などを捕食して生きる。

 島内で生きたまま公開されるのは初めてとされる。打和宏介学芸員(25)は「じっくり見られる機会はなかなかない。脅かさないようにそっと見守って」と話す。名前の公募も検討する。

© 株式会社南日本新聞社