8強決定 金沢龍谷、飯田も 北信越高校野球県大会

9回完封した金沢学院大附の辻=金沢市民野球場

 第148回北信越高校野球県大会第8日(30日・金沢市の県立野球場、市民野球場=北國新聞社後援)3回戦4試合が行われ、金沢学院大附、金沢龍谷、飯田、桜丘のシード勢が勝ち、ベスト8が出そろった。3日の準々決勝の対戦カードは航空石川-金沢学院大附、金沢龍谷-小松大谷、桜丘-星稜、遊学館-飯田に決まった。

  ●飯田の中尾は2本塁打

 金沢学院大附は泉丘を4ー0で破り、エース左腕・辻英慎が完封した。金沢龍谷は4番・谷口慶馬が本塁打を含む2安打2打点の活躍で金沢を5―3で下した。飯田は9番・中尾友の2本塁打(満塁、ソロ)を含む13安打と打線が爆発し、金沢西に9―2の七回コールド勝ち。桜丘は2-4で迎えた八回に一挙3点で逆転し、金沢商を5―4で破った。

  ●辻・147球完封15K 金沢学院大附

 金沢学院大附の辻は奪三振15、被安打3で147球の力投を披露し「特別よかったわけではなかったが、変化球を低めに集めた」と手応えを口にした。

 毎回奪三振で三、四回はアウト全部を三振で仕留めた。何度も帽子が宙を舞うダイナミックなフォームが特長で「今日は(サイズが小さい)監督の帽子を借りたので、いつもよりは脱げませんでした」と笑ってみせた。

 次は昨秋の県大会準々決勝で敗れた航空石川が相手。幡谷大介監督は「組み合わせが決まった時点で意識していた。航空を倒し、北信越大会へ行く」と意気込んだ。

  ●4点差ひっくり返す 桜丘

 桜丘は八回に6番・中村陽(はる)の二塁打で同点、直後に相手の送球エラーで逆転に成功した。初戦に続く金沢市民野球場での逆転劇に井村茂雄監督は「『市民の神様』に恵まれている」とほっとした様子だった。

 3年・喜多航世に続く2番手の2年・細井匡は120キロ台のストレートにチェンジアップを織り交ぜ、3回⅔を無安打2四球。28日全国模試、29日授業参観で練習は十分ではなかったが、粘りの投球が光った。

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