アステラス製薬は1日、米バイオ医薬品企業のアイベリック・バイオを約59億ドル（約8千億円）で買収すると発表した。アイベリックは老化に伴い視力低下を引き起こす目の病気「加齢黄斑変性」の治療薬候補を米国で承認申請中で、アステラスは買収により眼科領域での新薬の取得を目指す。今年9月までの買収完了を見込んでいる。
買収資金として、銀行借り入れとコマーシャルペーパー（CP）の発行で計約8千億円を調達する方針も発表した。
今回の買収により眼科領域での新薬を収益の柱に育て、2020年代後半に控える主力の前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の特許切れによる売り上げ減少を補うことも期待される。
