重さに「武将すごい」 甲冑レプリカ着用体験 小山市立博物館

甲冑を身に着け、記念撮影を楽しむ参加者

 【小山】市立博物館で開催中の企画展「小山評定とその時代の軍装-伊澤昭二(いざわしょうじ)コレクションを中心に」の関連講座「甲冑(かっちゅう)を着てみよう」が30日、同館で開かれ、家族連れなどが甲冑レプリカの着付けを体験した。

 今回用意したのは、徳川家康が桶狭間の戦いで着用した「金陀美塗黒糸威二枚胴具足(きんだみぬりくろいとおどしにまいどうぐそく)」や徳川四天王の一人、井伊直政(いいなおまさ)が着た「天衝脇立具足(てんつきわきだてぐそく)」などのレプリカ3種類。

 レプリカながら、甲冑は重いもので40キロ近い。参加者は、甲冑の歴史や着付けを学ぶ同館友の会「甲冑部会」の会員に手伝ってもらいながら甲冑を着用。さまざまなポーズを取っては写真撮影を楽しんだ。

 戦国時代が好きという若木小5年古渡陽大(ふるとひなた)君(10)は「昔の武将になった気分。こんなに重いものを背負っていたのがすごい」と目を輝かせた。同会の伊藤薫(いとうかおる)部会長(86)は「子どもたちが実際着て喜ぶ姿が見られたのがうれしい」と目を細めた。

 企画展は戦国時代末期から江戸時代初期にかけての甲冑や刀など46点を展示している。6月11日まで。月曜、第4金曜など休館。

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