4月30日、2023年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラスの決勝がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、ダニ・ペドロサ（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）は7位でフィニッシュし、ポイントを獲得した。
2021年以来2年ぶり、KTMで2度目のワイルドカードで参戦したペドロサは、現役を引退したライダーとは思えない速さを初日から発揮。ダイレクトで進出した予選Q2では1分37秒583で6番グリッドを獲得した。
スプリントと決勝では、ともに1周目に赤旗中断や、転倒が相次ぐ波乱のレースとなった。しかし、ペドロサは終始落ち着いた走りでレースを運び、スプリントで6位に入りポイントを獲得した。
ペドロサはそんな土曜日を「初めての“新しい”土曜日と予選はコンディションに翻弄されたけど、最終的に5分間は晴れてドライな路面になった。白線に乗らないように少し気を使ったから、もっと速く走れたかもしれないけど、2列目はすばらしかった」と振り返った。
「スプリントは、ライダーができるだけ早くポジションを上げようとするため、とてもアグレッシブだったね。1、2コーナーで少し外に押し出されたけど、その後は自分のリズムを保つように走れた。他のライダーについていくバイクの挙動は、僕が慣れ親しんでいるものとはまったく違っていた」
「タイヤはレース中に大きく変化し、そのことを学んだけど、チームとしてはトップ6に3台が入ったことにとても満足ないといけないね」
日曜日の決勝でもバトルを演じて7位と両レースでポイントを獲得した。表彰台を獲得したレギュラーライダーふたりにもいい刺激を与えたペドロサは、ランキング18位に名前を連ね、レッドブルKTMファクトリー・レーシングはチームランキング2位に浮上している。
「この週末からふたつのことを学んだ。ひとつは技術的なことで、テストチームに伝えることができること、そして次の段階のために心に留めておくことができることだ。また、みんなも素晴らしい結果を出してくれた！ もうひとつは、みんながどう僕に接してくれたかで、信じられないほどだったし、圧倒された」とペドロサは久々に過ごした週末について語った。
「僕はただ、自分のベストを尽くしたけど、ファンのみんなに喜んでくれたことを願っている。プロジェクトとして強くなっていると思うし、バイクは一歩一歩良くなっているね」
