高橋大輔が現役引退表明 倉敷出身、フィギュア五輪銅

高橋大輔

 フィギュアスケート・アイスダンスの高橋大輔(37)=関大KFSC、倉敷市出身=が1日、現役引退を表明した。シングルで出場した2010年バンクーバー冬季五輪で日本男子初の銅メダルを獲得するなど、フィギュア界をけん引してきた希代のスケーターは2日に東京都内で記者会見する。

 高橋は翠松高1年の02年に世界ジュニア選手権で優勝。豊かな表現力や世界最高峰と評された巧みなステップを武器に日本のエースへ成長を遂げ、10年はバンクーバー冬季五輪の銅メダルに続き、世界選手権で日本男子初の金メダルに輝いた。

 14年に一度現役を退いたが、18年に復帰。20年からアイスダンスに転向し、村元哉中(30)とカップルを結成した。3シーズン目の今季は全日本選手権で初優勝。男子で5度頂点に立ったシングルとの2種目制覇は史上初の快挙だった。今年3月の世界選手権(さいたま市)では日本勢過去最高に並ぶ11位。4月の世界国別対抗戦(東京)が現役最後の大会となった。

 この日、高橋は村元とともにインスタグラムに投稿した動画で「今シーズンをもって競技生活から引退することを決断致しました」とコメントした。

 高橋 大輔(たかはし・だいすけ) 1986年生まれ。倉敷・連島西浦小2年時に競技を始めた。冬季五輪は2006年トリノで8位、10年バンクーバーで銅メダル、14年ソチは6位と3大会連続入賞を果たした。10年世界選手権と12年グランプリファイナルはともに日本男子初の頂点に立った。4年間のブランクを経て18年に現役復帰した後、アイスダンスに転向した。

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