昼食は「部隊の弁当」 国家公安委員長がG7広島サミット 警備にあたる警察官など激励

5月になりました。G7広島サミットはいよいよ今月、開催されます。1日、警備にあたる部隊を激励するため、谷公一 国家公安委員長が広島を訪れました。

山崎有貴 記者
「谷国家公安委員長が到着しました」

1日、谷公一 国家公安委員長が訪れたのは、サミットの主な会場グランドプリンスホテル広島の近くに臨時で設置されている派出所です。

派出所の勤務員のほか、全国の警察からの応援部隊「特別派遣部隊」のうち元宇品周辺の警備にあたっている隊員たちおよそ40人を激励しました。

谷公一 国家公安委員長
「G7広島サミットは、世界から注目を浴びています。暴力集団や極右といった既存の警備対象勢力に加え、いわゆる ”ローン・オフェンダー” によるテロ等違法行為の発生の防止が求められております」

組織でのテロに加え、言及したのは「ローン・オフェンダー」…。組織と関わりなく、単独でテロ行為に及ぶケースを指します。

先月には、選挙の応援で和歌山市を訪れていた岸田総理が演説をする直前、筒状の爆発物が投げ込まれ、男が逮捕される事件がありました。

事件を受け、谷国家公安委員長は、G7広島サミットの警備についても、警備にあたる警察官の配置の強化や、所持品検査と職務質問の徹底を指示したということです。

谷公一 国家公安委員長
「テロ等違法行為に関する『兆し』についてきめ細かに注意して、幅広くかつ迅速に把握し、適切に対処できるよう全力を尽くすことに期待しています」

今回の視察での昼食は、部隊の弁当だったということです。

谷公一 国家公安委員長
「隊員の方が食べられるという『部隊弁当』を。280gの米があり、食べられるかなと思いましたけれども、しっかりといただきました」

このほか、谷国家公安委員長は、県警の 森元良幸 本部長とともにヘリで上空から会場となるホテルや平和公園など、関連する場所の位置関係を確認するなどしました。

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