太平願い、射手疾走 茨城・鹿島神宮で流鏑馬

疾走する馬から的を狙う射手=鹿嶋市宮中の鹿島神宮

鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)の流鏑馬神事が1日行われ、平安時代の装束をまとった射手が、疾走する馬から的をめがけて豪快に矢を放った。

天下太平や五穀豊穣を祈り、毎年5月1日に開いている。奥参道に設けられた約270メートルの馬場で、男女6人の射手が次々と馬を走らせては弓を引き、3カ所に設置された的を狙った。的に矢が当たると、見守っていた市民らから大きな拍手や歓声が起こった。

初めて見物したという同県神栖市の杉山未来さん(29)は「迫力があった。みんなが健康でいられるよう願った」、娘の結音さん(3)は「(的を射抜く音に)びっくりした」と驚いた様子で話した。

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