珍魚「エツ」漁、筑後川で解禁 遊覧船再開、乗客ら舌鼓

佐賀市と福岡県大川市の間を流れる筑後川で、流し刺し網漁で「エツ」を取る人たち=1日

 九州の有明海に生息し、産卵のため筑後川を遡上する珍魚「エツ」の流し刺し網漁が解禁され、網にかかって次々と引き揚げられる様子が観光客の目を楽しませている。新型コロナウイルス禍で中断していた観光遊覧船の運航も再開、地元関係者は「にぎわいを取り戻したい」と期待を膨らませた。

 福岡県大川市では1日、筑後川の岸辺で式典が開かれ、漁業関係者ら数十人が豊漁と遊覧船の安全運航を祈願した。漁が始まると、抽選で集まった乗客らが船上で見守り、振る舞われたエツの刺し身に舌鼓を打った。白身で淡泊な味わいだが、旬を迎え、脂がのっているという。

珍魚「エツ」
佐賀市と福岡県大川市の間を流れる筑後川で運航が始まった観光遊覧船の船内でポーズをとる乗客=1日

© 一般社団法人共同通信社