シード維持へラスト1試合の“ノルマ”は5位 公傷適用の上井邦浩「ここで決めたかった」

シード維持へ次戦がラストチャンスとなる上井邦浩。「ここで決めたかった」と悔しさをにじませた(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(30日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

左母指腱鞘炎で昨秋から欠場し、特別保障制度(公傷)が適用されている上井邦浩は通算4アンダー13位で大会を終えた。

最終18番で唯一のボギーを喫したものの、「67」で今季ベストフィニッシュ。「トップ10以内はと思ったんですけど…。(スコアの)納得は全然ない」と表情は晴れない。公傷適用によって今季へ持ち越した出場権は4試合で、これが3試合目。「それ(今週でシード維持を決めたい気持ち)はあったんですけど…」と目標に届かず悔しさをにじませた。

指の痛みによる離脱だったが、実際にスイングに影響を及ぼしているのは左肩だという。5年ほど前に受けた左腕骨折の治療のため埋め込んだプレートが原因で、「(神経に)癒着して動きを邪魔して、テークバックが(スムーズに)上がらない。どうしても動きやすい向きに動いてしまうから、自分がイメージする動きができなくてショットが気持ち悪い」と話す。

出場優先順位を決める昨年末の予選会(QT)も見送らざるを得ない状態だったこともあり、資格をキープできなければ推薦出場を除いてプレー機会がなく、下部ABEMAツアーにも出られない状況に陥る。

左肩のコンディションに依然として不安を抱え、「追い込まれるっちゃあ追い込まれますけど、現実がそれですから」。今季シード維持へのラストチャンスとなる「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」(5月18日~/茨城・取手国際GC)では186万7416円の賞金加算がノルマ。2人までの5位タイ以上というハードルに挑む。(愛知県東郷町/亀山泰宏)

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