対ユーロ151円台に下落 東京円、14年7カ月ぶり

 2日午前の東京外国為替市場は円相場が対ユーロで下落し、一時1ユーロ=151円台前半を付けた。2008年9月末以来、約14年7カ月ぶりの安値水準。欧州中央銀行が利上げを続けるとの見方から、大規模金融緩和策を維持する日銀との方向性の違いが材料視され、ユーロが買われて円が売られた。

 午前10時半現在は、前日比55銭円安ユーロ高の1ユーロ=150円97銭~151円01銭。ドルは61銭円安ドル高の1ドル=137円33~36銭。

 前日発表の米経済指標が市場予想を上回り、米FRBの利上げが長期化するとの観測が浮上。日米の金利差拡大が意識され、ドルを買って円を売る動きも出た。

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