拉致被害者の家族が訪米 コロナ禍経て4年ぶり

米国へ出発前に、報道陣の取材に応じる拉致被害者家族会代表の横田拓也さん(右)と事務局長の飯塚耕一郎さん=2日午前、羽田空港

 北朝鮮による拉致被害者の早期帰国に向けて米国の協力を求めるため、横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、被害者家族会代表の拓也さん(54)らが米国に向けて羽田空港から出発する。

 訪米は、新型コロナウイルス禍の影響で2019年5月を最後に中断し4年ぶり。拓也さんは空港で報道陣に「拉致問題の風化を恐れている。(米国で)命の懸かった問題の解決のために理解してほしいと真剣に伝えたい」と語った。

 家族会からは拓也さんのほか、田口八重子さん=同(22)=の長男で事務局長の飯塚耕一郎さん(46)が参加。支援団体「救う会」、超党派でつくる「拉致救出議員連盟」の関係者も加わる。

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