沖縄県内で地震相次ぐ 1日には震度1以上を5回観測 沖縄気象台

 本島地方で1日、本島近海を震源とする地震が相次いだ。1日午後0時22分には那覇や名護、浦添、糸満、鹿児島県与論町などで震度2の地震があった。震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュード6.2を観測し、20センチ未満の海面変動の可能性も予測されたが実際には確認されなかった。

 沖縄気象台によると、同日、震度1以上が5回観測された。午後1時43分に宜野座で震度1を観測した地震以外は、震源が本島の東側で過去にも地震活動が発生した琉球海溝寄りに位置している。4月27、28日に震度2、30日に震度1の地震も発生していた。

 今後も揺れが続くのか、より規模の大きな地震が発生するかは不明だが、近い震源で2010年2月に震度5弱の地震が観測された。南城市で10センチの津波もあった。軽傷者や屋根の損壊、斜面崩壊などの被害が出た。当時震度5以上を観測したのは、1911年以来99年ぶりだった。

 (慶田城七瀬)

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