<高校野球>注目は2年生エース冨士vs昨秋制覇の強力打線 大宮東―昌平みどころ 埼玉県大会、あす準決勝

高い分析力と的確な配球で2年投手陣をリードする大宮東の捕手川合(左)、準々決勝でソロ本塁打を含む3安打で打撃をけん引する昌平の2番金子(右)

 春季高校野球埼玉県大会第7日は3日、県営大宮で準決勝を行う。対戦カードは昌平―大宮東(9時)、市川越―浦和学院(11時30分)。秋春制覇を狙う昌平、春3連覇を視野に入れる浦和学院のAシード勢は順当に勝ち進んだ。準々決勝で上尾に競り勝った市川越と、3回戦でBシード東農大三に八回コールドで快勝した大宮東のノーシード勢も準決勝に進出。春季関東大会(20~23、27、28日・神奈川)への切符2枚を懸けた熱戦の行方を探った。

■秋覇者に挑む2年左腕

 県大会で準々決勝を除く3試合を1人で投げた大宮東の2年生エース冨士が、昨秋覇者の昌平打線をどこまで封じられるかが焦点となる。

 昌平は、県大会3試合で打率6割の2番金子を軸に、2回戦で2ランを放った7番酒井、準々決勝でソロ本塁打の6番山根ら下位にも長打力を備え、どこからでも点が狙える。投げては制球力が持ち味のエース渡辺俊らが相手打線に的を絞らせず、丁寧に打ち取りたい。

 大宮東は、26回を投げ33奪三振の最速139キロ左腕冨士の先発が濃厚。準々決勝の大宮南戦で完封リレーを披露した近藤、山田も控え層が厚い。これら2年投手を、3年生捕手川合がリードする。攻撃では機動力に加え、犠打などの小技も絡め好機を演出。先手を取って投手を援護し、勝機を見いだしたい。

準々決勝以降の組み合わせ

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