ラッピングペーパーの大判折り紙、楽しんで 賞金活用、高齢者施設に贈る・長井のサンノー企画印刷 

多彩なデザインのラッピングペーパーを加工した折り紙。扱いやすい大判サイズ(左)を高齢者施設に贈った=長井市・サンノー企画印刷

 サンノー企画印刷(長井市、小関幸一社長)は、同社のラッピングペーパー専門店が受賞したビジネスコンテストの賞金を活用し、このペーパーを折り紙に加工して市内の高齢者施設など10カ所に贈った。お年寄りなどが折りやすい大判サイズ。さらに、子どもなど幅広い年代に使ってもらおうと商品化も進めた。

 専門店「ザ・ラッピング・テイラー」は同社の新規事業として昨年4月にオープンさせた。女性デザイナーによる遊び心あふれるデザインは50種類以上ある。今年2月に開催された長井ビジネスチャレンジコンテストでは、ビジネスプラン部門賞を獲得した。

 社内で地域貢献となる賞金活用のアイデアを出し合い、手先の運動や脳の活性化に役立ち、お年寄りが楽しみながら健康維持に取り組める折り紙に決めた。大きさは縦横15センチが一般的だが、折り紙の講師から助言を受けるなど扱いやすい最適サイズを研究し、縦横21センチと少し大きめにした。

 デザインはバラエティーに富み、本県の「さくらんぼ」「玉こん」、長井市の「黒獅子」や川西町の「紅大豆」、焼き芋や水ヨーヨー、ヨガなどがある。紙質も和紙やクラフト紙などさまざまなのが特徴だ。

 市内のデイサービスや通所事業所など10カ所には、それぞれ30枚入り5セットの計1500枚をプレゼントした。折り紙の柄はばらばらで、開けてみないと分からない楽しさもある。小関社長は「少しでも笑顔のひとときを過ごしてもらえたらうれしい」と話した。

 価格は1セット大判サイズ880円、一般サイズ770円。長井市役所売店や道の駅・川のみなと長井、同社専門店のオンラインショップで販売している。

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