<高校野球>ともに打線好調、「15年ぶり」か3連覇か 市川越―浦和学院みどころ 埼玉県大会、あす準決勝

直球とカーブの緩急を武器に内角を突く市川越の右腕小田(左)、準々決勝で2ランを放つなど、長距離打者として期待がかかる浦和学院の5番三井(右)

 春季高校野球埼玉県大会第7日は3日、県営大宮で準決勝を行う。対戦カードは昌平―大宮東(9時)、市川越―浦和学院(11時30分)。秋春制覇を狙う昌平、春3連覇を視野に入れる浦和学院のAシード勢は順当に勝ち進んだ。準々決勝で上尾に競り勝った市川越と、3回戦でBシード東農大三に八回コールドで快勝した大宮東のノーシード勢も準決勝に進出。春季関東大会(20~23、27、28日・神奈川)への切符2枚を懸けた熱戦の行方を探った。

■自慢の得点力 打撃戦も

 3連覇が懸かる強力打線の浦和学院に、15年ぶり春の関東進出を目指す打線好調の市川越が挑む一戦は、点の取り合いとなりそうだ。

 市川越は、4試合で36得点をマーク。3回戦の花咲徳栄戦、準々決勝の上尾戦と強豪相手に2桁安打をマークするなど、打線に切れ目がない。花咲徳栄戦で先発し6回2/3を投げたエース西見から、2試合で2番手として登板し防御率0.00の小田らへの継投で最少失点にとどめたい。

 浦和学院は、準々決勝で16安打11得点と打線が活発。西武台戦では、3番浜野、4番喜屋武、5番三井で5打点を記録するなど、クリーンアップが攻撃の中心。投手陣は140キロ超え右腕の田中、緩急を得意とする伊藤ら6人が登板。複数の投手を起用しながら相手打線を抑えたい。

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