「生きて帰れてうれしい」 スーダンから退避でNPO理事長

スーダンから帰国し、北九州市の武内和久市長と面会する認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長=2日午後、同市役所

 戦闘が続くスーダンから自衛隊機などで退避し、帰国した北九州市の認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長(57)は2日、同市の武内和久市長と面会し、「生きて帰れてうれしい」などと現在の心境を語った。

 帰国して「ほっとした。ずっと緊張感があった」と説明。スーダンで戦闘が始まった直後、北九州市民から応援が寄せられ、非常に励みになったと話し、武内市長に謝意を示した。

 川原理事長は、約20年前からスーダンで診療所建設や巡回診療といった医療支援に携わってきた。戦闘が収まり次第、活動再開のため、現地に戻る意向を示している。

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