フィリーズは昨年11月にブライス・ハーパーがトミー・ジョン手術を受けた際、「オールスター・ブレイクまでに戻ってきてくれることを望んでいる」という声明を発表した。しかし、ハーパーの目標は違った。日本時間５月２～４日に敵地ロサンゼルスで行われるドジャース３連戦を復帰時期のターゲットに定めていたのだ。そして、ハーパーは日本時間５月３日の戦列復帰に向けてゴーサインを得た。ドジャース３連戦の２戦目、ハーパーはＤＨとしてフィリーズのラインアップに名を連ねる予定となっている。
復帰が決まったハーパーは「シーズンが始まって１ヶ月だ。まだプレーできる期間が５ヶ月も残っている。２週間くらい前には、もう復帰できるんじゃないかという気がしていた。７月より前に復帰したいと思っていたし、それを実現させることができてとても嬉しい」とコメント。「１日１日を大切に過ごしてきた。故障を再発させてしまう可能性もあったからね。でも、とにかく最短で復帰することが目標だった。目標を定め、それに向けて努力してきたんだ」とわずか160日というスピード復帰を喜んだ。
正一塁手リース・ホスキンスが故障で今季絶望というチーム事情もあり、ハーパーはリハビリ中に一塁の守備練習にも取り組んでいたが、当面のあいだはＤＨとして出場する見込み。マイナーでのリハビリ出場を経ずに復帰することになるが、レンジャー・スアレスやニック・ネルソンといった故障からのリハビリ中であるメジャーリーガーからマイナーリーガーまで、多くの投手を相手に打席に立っており、50打席前後を消化したと推定されている。よって、フィリーズは実戦不足の部分についてはあまり心配していないようだ。
フィリーズのロブ・トムソン監督は、ハーパーが何番を打つ予定か明言しなかったが、３番もしくは４番に入るとみられる。「このチームにはたくさんのスーパースターがいて、素晴らしい選手が揃っている。僕がやるべきことは自分らしくプレーすることだけだよ」と自然体を強調するハーパー。明日の試合ではいきなりドジャースのエース左腕フリオ・ウリアスと対戦することになる。
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