残業代840万円を未払い 熊本市、コロナ禍の学童職員

 熊本市教育委員会所管の「児童育成クラブ」(学童保育)の嘱託職員40人に、2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校で発生した残業代計約840万円を市が支払っていなかったことが2日、市教委への取材で分かった。40人の残業は計4627時間で、最長388時間。今年3月、支給を終えた。

 市教委によると、40人は放課後や長期休暇に児童を預かる支援員。20年3月、コロナ禍で学校が休校になったことを受け、朝から児童を預かり、残業(時間外労働)が発生した。通常は振り替えで休みを取っていたが、感染などで人員不足となり、振り替えできない状況が続いたため、残業代を支払う必要があった。

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