米、企業口座の保護強化を提案 預金保険公社、急速流出に懸念

米連邦預金保険公社(FDIC)の本部のマーク=ワシントン、3月(AP=共同)

 【ワシントン共同】米連邦預金保険公社(FDIC)は1日、相次ぐ米銀行の経営破綻を受け、預金保険制度の改革に向けた報告書を公表した。大口の企業口座を保護する上限額の引き上げを提案。交流サイト(SNS)などデジタル技術の普及により、預金が急速に流出するリスクへの対応も必要だと訴えた。

 報告書は、FDICが1933年に創設されて以来の歴史を検証し、改善を目指す複数の提言内容を記載した。日本の金融機関の在り方にも影響が及ぶ可能性がある。

 FDICは銀行などが破綻した場合に、口座当たり原則25万ドル(約3400万円)まで保護している。一部口座を対象に限度額を引き上げるべきだとした。

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