GW恒例のスーパーGT第2戦富士。編集担当スタッフがGT500ウイナー&ポールポジションをガチ予想

 モータースポーツファンにとってのゴールデンウイーク恒例イベント、2023年スーパーGT第2戦富士GT500クラスの予選ポールポジション(PP)とウイナーを、オートスポーツweb編集スタッフがズバリ予想。予選・決勝ともに今季初のドライコンディションでの戦いとなることもあり、予想も難しいところではございますが、そんなときこそ長年の経験と勘が役に立つ(はず)。個人的な希望を極力排しつつ(たぶん)、走る前からガチで当てに行きます!

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●ゴトー(GT現場経験3年目。もう最年少組ではございません)のウイナー予想◎本命:#100 STANLEY NSX-GT〇対抗:#1 MARELLI IMPUL Z△大穴:#38 ZENT CERUMO GR SupraPP予想:#36 au TOM’S GR Supra

 早くもシーズン2戦目を迎えたスーパーGT。今回の舞台は世界でも有数のストレート長を誇る富士スピードウェイということもあり、最高速の速い印象のあるニッサンZ GT500がズバリ本命と言えそうですが、開幕戦ワン・ツーの23号車MOTUL AUTECH Z、3号車Niterra MOTUL Zはサクセスウエイトが気になるところ。

 また、第2戦の天候は予選・決勝ともに晴れ予報となっており、ウエットの開幕戦ではミシュランが速さを披露しましたが、ドライではブリヂストンも巻き返してくるはず。そのブリヂストンを装着するマシンのなかでも、今回はニッサンZではなくホンダ陣営のSTANLEY NSX-GTを本命に推します。

 対抗にはブリヂストン装着のニッサンZで富士に強い印象のある昨年度王者のMARELLI IMPUL Z、大穴は“富士マイスター”の立川祐路がドライブし、石浦宏明とともに復活を果たしたいZENT CERUMO GR Supraとします。全員が大本命としているau TOM’S GR Supraはもちろん優勝候補ですが、GRスープラの決勝スピードが読めない部分があるのでポールポジションに留めておきたいと思います。

2023スーパーGT第2戦富士 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

●カワノ(GT現場経験4年目。GWの富士といえばスーパーGT公式ガイドブック!)のウイナー予想◎本命:#36 au TOM’S GR Supra〇対抗:#37 Deloitte TOM’S GR Supra△大穴:#19 WedsSport ADVAN GR SupraPP予想:#19 WedsSport ADVAN GR Supra

 全長1475mという世界有数のホームストレートをもつ富士スピードウェイはストレートスピードに秀でた車両が優勢です。となれば今年もトヨタGRスープラ勢が最有力ですが、3月25~26日に富士で行われた第2回公式テストの最高速チェックで、ウエットコンディションながらトップ3を独占したのがニッサンZ陣営でした。

 ただ、ニッサン勢のうちMOTUL AUTECH Zは42kg、Niterra MOTUL Zは30kgのサクセスウエイト(SW)を背負っています。なので、今大会のSW搭載量も鑑みて、『SW0kgのGRスープラ勢』を本命候補に挙げたいと思います。となると、開幕戦岡山で速さを見せつつもノーポイントに終わってしまったトムスの2台は要注目。特に先日の全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦鈴鹿でSF初勝利を飾った宮田莉朋と、今季SFでは2戦連続2位に入る坪井翔のコンビによる開幕戦岡山の悔しさを吹き飛ばす走りには期待したいところ。

 そして、富士での過去4大会中3戦でポールポジションを獲得しているWedsSport ADVAN GR Supraの予選タイムも注視したいです。SW4kgがどれほどのタイムロスとなるかは予想が難しいところですが、必ず予選から上位に食い込んでくるでしょう。あとは岡山で見せたオープニングラップでのポジションアップを富士でも見せられるか、そしてアウトラップのペースにも注目です。

2023スーパーGT第2戦富士 WedsSport ADVAN GR Supra

●ハルロウ(GT取材デビューから、かれこれ15年目/開幕戦は本命#3、対抗#23でニアピン賞)のウイナー予想◎本命:#36 au TOM’S GR Supra〇対抗:#17  Astemo NSX-GT△大穴:#100 STANLEY NSX-GTPP予想:#16 ARTA MUGEN NSX-GT

 ドライバーとしてまさに今、ピークを迎えつつある坪井翔と全日本スーパーフォーミュラ選手権初優勝を飾ったばかり宮田莉朋という旬のふたりを揃えた36号車au TOM’S GR Supraを本命に挙げる。トムスも前回の開幕戦では考えられないミスをしてしまったが、そこは名門チームの意地として2度ミスは続けることはない。宮田のスーパーフォーミュラ優勝でチーム全体としても切り替えができていると予想する。

 対抗は結果的にこの富士を得意としている17号車Astemo NSX-GT、そして開幕戦の序盤のドライコンディションで圧倒的な速さを見せた100号車STANLEY NSX-GT。もう一台挙げるなら、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraもこの富士を得意とし、前回の開幕戦での屈辱を晴らしたいはず。予選日、決勝日ともドライコンディションが続くようなので、3メーカー、そしてチームの今季のポテンシャルをしっかりと見極めたい。

2023スーパーGT第2戦富士 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

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