手作りおもちゃずらり 現代玩具博物館で公募展 審査員は子ども167人/岡山・美作市

小黒三郎賞・創作玩具公募展が、岡山県美作市湯郷の現代玩具博物館3号館で開かれ、ぬくもりあふれる手づくりおもちゃが来館者を楽しませている。7日まで。

玩具デザイナー・小黒三郎さん(神奈川県鎌倉市)の寄付を基金にした賞で、同市と同館などでつくる実行委が公募。167人の子どもが審査したグランプリ、準グランプリ各1点と、専門家が選んだ特別審査委員賞、準特別審査委員賞各1点を含む全29点を展示した。

グランプリを受賞した安東秀幸さん(岡山県)の「つまんで・ならべて・落っこちて」はビー玉の入る穴のあいた板の下に、スライドできる板があり、板を引いてビー玉を落とす。ダイナミックな遊び心が子どもたちの心をつかんだ。特別審査委員賞の「いろおり」は、虹色7色の棒を好きな方法・色合わせで織る。見た目に愛らしく創作意欲をかきたてられる作品。

スタッフの義川奈緒美さん(29)は「子どもたちと、専門家の視点の違いが面白い。保護者や先生、子どもたち、お年寄り、いろんな人が楽しめる作品がそろいました」と話している。

問い合わせは、同館(℡ 0868-72-0003)。

© 津山朝日新聞社