名作フリーゲーム『Elona』の続編『Elin』クラウドファンディングがスタート、開始からわずか46分で目標額の500万円を突破。2023年下旬にも早期アクセス版が配信予定

個人ゲーム開発者のnoa氏は5月2日(火)、『Elona』の続編にあたる『Elin』のクラウドファンディングキャンペーンをKickstarterで開始した。記事執筆時点ですでに目標額の3倍以上におよぶ1800万円以上の支援を集めている。

『Elin』は2006年にリリースされて人気を博したローグライクゲーム『Elona』の続編に相当する作品だ。硬派なローグライクRPGのゲームプレイや圧倒的な自由度、カオスさを受け継ぎつつも、前作をはるかに上回るボリュームを備え、拠点の建設や運営、サバイバル、生活要素などさまざまな機能が強化されている。

プレイヤーは「イルヴァ」と呼ばれる世界に降り立ち、ひとりの冒険者として自由に冒険生活を送ることができる。拠点を築き、各地で仲間を集め、ランダムに生成されるダンジョンやクエストの攻略を目指そう。世界の謎を解き明かす英雄となるも、悪事の限りを尽くしたお尋ね者になるも、この世界でどのような存在になるかはプレイヤー次第だという。

(画像はSteam『Elin』販売ページより)

本作ではストーリーや世界設定にも力が入れられており、個性豊かな神々や数々の伝承、歴史や地理の設定がしっかりと存在する。またイルヴァの独特な文化や個人製作ならではの作品性、自由で奔放な表現も魅力のひとつと言えるだろう。

広大なワールドマップにはランダムなダンジョンや遺跡が常に生成され、くわえて世界設定に忠実な数多くの固定マップが各地に用意されている。生成される数千ものNPCはすべてプレイヤーと同等の固有情報を持ち、有効度を上げれば仲間として勧誘することもできる。また発売後も、新大陸の導入をはじめとするアップデートによって拡張される予定だ。

(画像はSteam『Elin』販売ページより)

『Elin』は2022年時点でデモ版が公開されており、その手ごたえからゲームの完成に確信を持ち、今回のクラウドファンディングの実施にいたったとしている。クラウドファンディングでは開発資金を確保するとともに『Elin』をひとつ上のレベルに押し上げることを目指しているとのこと。

メインゴールの達成後にはストレッチゴールの設定により、これまで実現が難しかった大型機能の導入やMod機能の強化など、さらにコンテンツを拡張していく構えだ。開発体制をスケールアップすることにより、今後の『Elin』のアップデートだけでなく、次なる大規模作品を作るための開発レベルの底上げも見越しているという。

『Elin』のクラウドファンディングはKickstarterにて実施中、ページ内の記述によれば、2023年の下旬にも早期アクセスのαテスト版を公開するとしている。当初のメインゴールである500万円は開始から46分という圧倒的なスピードで達成し、現在はストレッチゴールにむけて支援を募っている形だ。

本作に関する詳細については、Kickstarterの公式ページや日本語翻訳版も参照されたい。

<この記事は電ファミからの転載です>

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