「赤パンチ」コンビニでも…商品開発に半年、こだわりのカップ麺2種発売 山田うどんとサンヨー食品がコラボ

サンヨー食品と山田食品産業とのコラボで実現したカップ麺「たぬきうどん」(左)と「赤パンチ味うどん」。包装は山田うどん食堂のシンボルのかかしを取り入れている(サンヨー食品提供)

 即席麺「サッポロ一番」シリーズで知られるサンヨー食品(東京都)は「ファミリー食堂山田うどん食堂」などを運営する山田食品産業(埼玉県所沢市)とコラボした縦型カップ麺2種を、期間限定商品として販売を始めた。山田食品産業が監修し、伝統メニュー「たぬきうどん」と人気の辛口もつ煮込み「赤パンチ」をうどんにアレンジした「赤パンチ味うどん」を開発した。メーカー希望小売価格232円(税込み)で、各種小売店で販売している。

 「たぬき」と「赤パンチ」は、店舗の特徴となるものを追求しようと打ち合わせし、商品開発に約半年かけた。

 「たぬき」は、かつお節、うるめ節、昆布のうまみに、しょうゆを合わせて仕上げた甘めの味わいが特徴。「赤パンチ」は辛口でとろみのあるスープに仕立てた。豆板醤(トウバンジャン)や唐辛子、花椒(ホワジャオ)を加え、みそやしょうゆで味を調えた。麺は口当たりが滑らかな太麺で、スープの色味にこだわって作り上げた。製造は本社工場(前橋市)など。

 連携は1年ほど前、サンヨー食品が提案。各地域で人気を集める外食チェーン企業とのタイアップで、エリア戦略性を持たせた商品展開を行う一環で連携を打診した。

 山田食品産業は2017年に菓子メーカーのおやつカンパニー(津市)と連携し、主力商品「ベビースター」で企画商品を展開しており、それ以来の食品メーカーとの連携。サンヨー食品と協力して開発した商品との相乗効果で実店舗への来店客の増加も期待できるとみて、連携を決めた。

 前橋市で創業し、山田食品産業と同様に関東に縁が深いサンヨー食品は「山田うどん食堂の味わいをご存じの方も、まだ経験されていない方にも、ぜひ味わっていただきたい」としている。

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