魔法の世界でファンタジー感あふれる「映え写真」を 匠工芸×フェリシモ、31日まで神戸でコラボ展

「魔法使いの書斎」では、ファンタジー感あふれる道具を手に記念撮影ができる=神戸市中央区新港町

 アニメやゲームに登場するアイテムの武器などを製作する匠工芸(兵庫県高砂市荒井町)と、カタログ通販大手フェリシモ(神戸市中央区新港町)の魔法部によるコラボレーション展が、フェリシモ本社ビル(ステージフェリシモ)で開かれている。ファンタジー感あふれる「映(ば)える写真」を撮影しようと、県内外から来場者が訪れている。31日まで。(増井哲夫)

 好きな分野の社員が集まって新商品を開発する「部活」を推奨するフェリシモ。2020年、魔法少女の世界を、大人が使える商品に具現化しようと魔法部を立ち上げた前田桃花さん(28)が、匠工芸代表の折井匠さん(44)にコラボ展を打診し、実現した。

 三つのフォトスポットを用意した。「魔法使いの書斎」をイメージしたスポットでは、魔法少女のコスチュームを元にしたセットアップ、魔法学校の戦闘服のような深紅のワンピースなど魔法部が製作した衣装を試着。同展のために製作した魔法のつえなど小道具もあり、自由に手にして撮影できる。

 「ワルプルギスの夜の炎」は、ドイツなど欧州に伝わる、春を祝う魔女の祝宴のたき火をイメージ。光の角度で変色するため「まるで炎を操っているかのような気分が味わえる」と折井さん。このほか精巧にデザインされた魔法陣もある。

 東京都新宿区の会社員男性(30)は彼女と旅行で神戸を訪ね、来場。2人でさまざまなポーズを撮影し、楽しんだ。「観光の目的の一つは撮影なので、こうしたスポットがあちこちに広がってほしい」と話した。

 会期中の土日祝午前11時~午後9時、同ビル1階に「魔法部コラボカフェ」がオープン。マシュマロモンスターを魔法のつえと薬(エスプレッソ)で倒すなど、ユニークな設定のドリンクやスイーツなどが味わえる。

 コラボ展は午前11時~午後4時。入場無料。5月7日には、匠工芸副社長でコスプレーヤー桃井鈴さんのポージング講座(千円)がある。詳細はフェリシモ公式サイトで。

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