第35回「1995年8月17日&23日:SPITBOYの来日公演と、COCOBAT & GMFが出演したエジソン企画」

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。 1995年8月はロフトに5回、シェルターに1回。

◉8月10日:ジェイソンズ / DOG IN BLANKET / The GAIA / CHERRY BLOSSOM(ロフト)

◉8月11日:HAWKINS / 薮蛇古屋 / PAPAYA PARANOIA(ロフト)

◉8月17日:SPITBOY / WRENCH / SUPER DUMB / ONE TRAP / SAWPIT(シェルター)

◉8月23日:eastern youth / 雷矢 / GMF / HALF LIFE / COCOBAT(ロフト)

◉8月25日:WRESTLING CRIME MASTER / BRICKBUTT / 8 SNEAKERS / DIRTY IS GOD!(ロフト)

◉8月26日:BLIND JUSTICE / TOAST / COCOBAT / SLIGHT SLAPPERS(ロフト)

ジェイソンズとThe GAIAが出演した8月10日の『KICK UP ASS』については前回(第34回)綴っているので、そちらをご覧ください。 『KICK UP ASS』の翌日は、薮蛇古屋とPAPAYA PARANOIAが出演したHAWKINSの企画イベント。HAWKINSのメンバーと交流があった友人に誘われて観に行ったことは覚えていますが、それ以外の記憶がありません。 * * * 8月17日はシェルターで、SPITBOYの来日公演。 SPITBOYはサンフランシスコのガールズ・ハードコアバンドで、1995年8月にNUKEY PIKESとのツアーを開催。東京はシェルターで2回(17日と18日)行なわれていますが、17日のみNUKEY PIKESが出演していません。 私が観に行ったのは、NUKEY PIKESが出なかった東京初日。WRENCH、SUPER DUMB、ONE TRAP、SAWPITが出演した日ですね。 SPITBOYが当時発表した『RASANA』を掲載。3曲入りの7インチです。

SPITBOYの全音源を収録した2枚組LP『BODY OF WORK(1990-1995)』が2021年にリリースされています。多くのレコードショップで完売していますが、Bandcampではまだ購入できるようですね。 https://spitboy.bandcamp.com/album/body-of-work-1990-1995 * * * 8月23日のロフトは『BURN THE FLAME』というLIKE A EDISONの企画イベントで、COCOBAT、GMF、HALF LIFE、雷矢、eastern youthが出演。 現在はヴィジュアル系専門店として知られるエジソン(Like an Edison)が、まだハードコアのレコードやCDも取り扱っていた時代ですね。前身のUK EDISONは、ニュー・ウェイヴやハードコア、国内インディーズのマニアックな作品を購入できるレコード店でした。 このイベントが行なわれる直前に、GMFがABNORMALSとのスプリット12インチを発売。当時、ハードコアやミクスチャーロックに力を入れていたCISCO INTERNATIONALからリリースされたものです。 GMFのENDOH(vo)、ABNORMALSのCOMIくん(vo)のサイン入り12インチを掲載。

『BURN THE FLAME』の2日前(8月21日)にシェルターで、スプリット12インチの発売記念ライブが行なわれていますが、同じ日に渋谷On Air Eastで開催されたメアリー・J. ブライジの来日公演を観に行ってしまいました。「ヒップホップ・ソウル」と呼ばれていた当時のR&Bも大好きだったので。

『BURN THE FLAME』のトップに登場したのは、6月1日に『POSI-TRACTION』を発表したCOCOBAT。GMFのENDOHもゲストヴォーカリストとして参加している3rdアルバムです。 しかし、本作のレコーディングメンバーであるMUROCHIN(ds)とTOMODAくん(g)は、すでにバンドを離れていました。

この日はHIDEKI(vo)、NORI(g)、KAME(ds)、TAKE-SHIT(b)という新メンバーによるライブ。 メンバーチェンジ後、初のライブとなった7月1日の『MOSH BOYZ』は観に行けなかったので、現ヴォーカリストのHIDEKIくんが加入したCOCOBATを初めて観た日ということになります。 * * * 昨年(2022年)、COCOBAT が13年ぶりの単独CD作品『Devil's Rondo』を発表。 アンダーグラウンド・シーンをサポートするHELLO FROM THE GUTTERからリリースされた作品で、CD+スクラップブックの限定セットも発売されました。

CDのアートワークや過去のフライヤーなどで構成されたスクラップブックは、なんと144ページ。『BURN THE FLAME』のフライヤーも掲載されています。

レーベル通販限定なので、お急ぎを! https://hftg.thebase.in/items/64800754

【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】

レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。

https://note.com/gobe_vinyl

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