第33回南方熊楠賞（和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催）の授賞式が6日午後1時半から、田辺市新屋敷町の紀南文化会館小ホールである。受賞者で東京大学大学院教授の塚谷裕一さん（58）が「植物学とエッセイと…興の赴くまま」と題して記念講演する。定員は先着200人。
塚谷さんは植物学が専門。国内外でのフィールドワークを通じて、キノコなどの菌類から栄養を取り込む「菌従属栄養植物」を含む多くの新種植物を命名してきた。分子レベルの植物学研究でも世界をリードする成果を上げているほか、執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
聴講希望者は事前の申し込みが必要。南方熊楠顕彰館のホームページか、電話で受け付けている。
問い合わせは、顕彰館内の顕彰会事務局（0739.26.9909）へ。
■熊楠邸を無料公開
南方熊楠顕彰館（田辺市中屋敷町）は6日、南方熊楠賞の授賞式開催を記念し、隣接する熊楠邸を無料で公開する。
また、18日午前10時～正午は熊楠生誕記念イベントとして、普段は見られない熊楠邸の内部を公開する。先着30人を対象に、オリジナルグッズ抽選会もある。
開館時間は午前10時～午後5時（入館は午後4時半まで）。熊楠邸の観覧料は通常、一般350円、高校生以下無料。顕彰館は入館無料。
