国交省に「物流・自動車局」 24年問題、新たな司令塔

国土交通省

 国土交通省は10月、トラック運転手の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」への対応を強化するため「物流・自動車局」を発足させる。総合政策局の物流政策部門とトラック業界を所管する自動車局を統合。新たな「司令塔」として、法整備や予算確保を進める。

 トラック業界はネット通販拡大で荷物が増加する一方、低賃金や高齢化で運転手不足が慢性化。運転手の残業上限を年960時間とする規制が24年4月に適用されるため、人手不足に拍車がかかるとの懸念が広がっている。

 物流・自動車局は、運転手の賃金向上や長時間労働の改善のほか、トラックの電動化、自動化を推進する。

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