クラゲも腹八分目でOK? 東北大、食欲抑えるホルモン発見

東北大のチームが研究に用いたエダアシクラゲ

 脳を持たないクラゲも満腹になるにつれて食欲にブレーキがかかる―。東北大の研究チームは、クラゲが満腹状態になると特定のホルモンが体内で分泌され、餌を口に運ぶ触手の動きを抑えることを発見した。「必要な分を必要なだけ食べる」という食欲調節のメカニズムは人間にも備わっており「生物が脳を獲得する以前の原始的な段階から、このメカニズムが存在した可能性がある」としている。

 クラゲは約6億年前に昆虫や哺乳類と共通の祖先から分かれたとされる。脳を持たず、体中に神経細胞が散在し、反射で行動する原始的な生態を持つ。

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