稚アユぴちぴちっ 解禁控え、京都・木津川に放流

木津川へ勢いよく飛び出すアユの稚魚(木津川市加茂町)

 アユ漁の解禁を前に、京都府の木津川漁業協同組合が木津川への稚魚の放流を始めた。初日は木津川市加茂町など3カ所で行い、6月1日の解禁日に備えた。

 初日の4月28日は、加茂町の恭仁大橋と、笠置町や南山城村の潜没橋付近で行った。大型トラックから川までホースを伸ばし、琵琶湖産のアユ計200キロを勢いよく放流した。稚魚は10~15センチで、解禁までに20センチ近くまで成長する。

 5月下旬までに計800キロを放流する予定。放流量は例年並みだが、今年は昨年に比べて天然遡上(そじょう)が少ないという。同漁協の石井喜弘組合長(71)は「アユ釣りは一番の人気で、大阪からも来る。必要なら放流を追加したい」と話している。

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