馬上の妙技、3万人の観客魅了 京都、下鴨神社で流鏑馬神事

京都市左京区の下鴨神社で行われた「流鏑馬神事」=3日午後

 疾走する馬に乗って豪快に的を射る「流鏑馬神事」が3日、京都市左京区の下鴨神社であった。人馬一体となった伝統の妙技に、約3万人の見物客が魅了された。

 境内の「糺の森」に設けられた馬場は全長約500メートル。公家や武家風の色鮮やかな装束をまとった射手が、100メートル間隔の三つの的に向かって馬上から次々と矢を放った。命中するたび、「パン」という音が新緑の森を突き抜けるように響き、拍手と歓声が上がった。

 流鏑馬神事は15日に行われる「葵祭」の無事を祈り、毎年5月3日に開催されている。今年は葵祭の行列が2019年以来4年ぶりに実施される予定。

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