G7広島サミットの影響で例年、5月3日から始まるフラワーフェスティバルも、ことしは6月開催となっています。ゴールデンウィーク後半初日の3日の街の様子です。
家森亮 記者
「平和大通り、毎年、このあたりは出店が並んでいるんですけど、ことしは歩く人も少ないですね」
広島のゴールデンウィークといえば、例年5月3日から5日にかけて開催される「ひろしまフラワーフェスティバル」ですが、ことしは、いよいよ今月19日から始まるG7広島サミットの影響で6月に延期となっています。
例年、この時期に平和公園の南側にお目見えする「花の塔」もありません。
家森亮 記者
「例年、フラワーフェスティバルのパレードでたいへんなにぎわいを見せる平和公園周辺ですが、このあたりはことしは穏やかな人の流れとなっています」
福岡県からの観光客
「(フラワーフェスティバルは)去年、来たときにしていました。(ことしは)人が少ない。去年は屋台とかがあった」
例年の5月3日とは違う表情を見せていた平和公園ですが、やはり、原爆ドーム周辺に観光客は多く、原爆資料館には長い列ができていました。
そうした中、目立つのは、サミットに向け警戒を強化している警察官の姿です。取材中の記者のところにも…
警察官
「サミットの関係で人出の関係の取材? そういう形で来られたということですかね?」
記者
「そうですね、連休のにぎわいをというところで…」
福島県からの観光客
「(広島に)来たときに機動隊とか警察の人が多くいて、警戒しているという印象。守られているという安心感はあるので、違和感というか安心できています」
一方、広島市の安佐動物公園。
通常より15分早く開園しましたが、来園者が多いため、開園後1時間以上経ってもゲート前には入場チケットを求める人が列を作っていました。
坂本可織 記者
「天気もよく、GW期間中ということで、動物のまわりには多くの人が集まっています」
園内では連休を家族で過ごす親子連れなどが、動物たちの愛くるしい姿に夢中になっていました。
訪れた人たち
「ライオン見ました。かっこよかった」
「キリンがかわいかった」
「(子どもが)走り回って、コロナ禍で動けていなかったので楽しく遊べました」「規制のないコロナがおさまった感じのGW、人が多くて、びっくり」
「マスク外して動物園来て楽しそうで、家族連れ多いなと」
「(キリンの)首が長かった」
安佐動物公園では、連休中、G7広島サミットにあわせて、平和について考える企画展を開催しています。第二次世界大戦当時の国内の動物園がおかれた状況について紹介し、絵本や写真で戦争の恐ろしさを伝える内容です。
安佐動物公園 野田亜矢子 獣医師
「広島の安佐動物公園は平和を願い、作られたものなので、それに思いをはせて家族で考えるきっかけになってもらえれば」
安佐動物公園はゴールデンウィーク期間中、休まず開園しているということです。