アジア経済、中国がけん引　ADB、金融不安警戒も

　【仁川共同】アジア開発銀行（ADB）年次総会の関連会合で3日、本格的な経済討議が始まった。2023年のアジア太平洋地域の経済は、新型コロナウイルス対策の厳しい規制を解除した中国がけん引役となって回復するとの見方が一般的だが、米欧発の金融不安を警戒する声も出た。

　ADBは4月、日本など一部先進国を除くアジア太平洋地域の23年の経済成長率が4.8％となり、前年から0.6ポイント改善するとの見通しを発表した。

　中国の成長率は2.0ポイント改善の5.0％になると見込む。