愛媛県松山市の北条地区では「北条鹿島まつり」が始まりました。
去年はコロナ禍で一部縮小されていた伝統の「櫂練り」も、4年ぶりに例年通りの形で披露されました。松山市北条地区の沖合に浮かぶ「鹿島」。
3日から伝統の「北条鹿島まつり」が始まりました。午後2時ごろ、祭りの呼び物となっている「櫂練り」に向け、かき夫たちはみこしを担ぎ海へと繰り出します。
(近藤アナ)
「いよいよ櫂練りが始まりました。何隻もの船が一体となって祭りを盛り上げています!」
県の無形民俗文化財に指定されている櫂練り。
およそ800年前、河野水軍が戦の際に鹿島神社に集結したのが始まりとされています。
豪華な装飾が施された「櫂伝馬船」に青年たちが立ち、剣に見立てた金色の櫂を巧みに操り、力強い踊りを披露します。
それに続くのはみこしを乗せた御船。
去年は新型コロナ対策として「かき夫」が密にならないよう、4人ほどで担げるひと回り小さいみこしを使っていましたが、今年は例年通りの大きなみこしが登場。
威勢の良い掛け声とともに船を左右に揺らします。
(見物客)「やっぱり良いですね。穏やかな音で」
「もともと北条の人間なので、懐かしいなという思いもある」
(櫂練り保存会宮内康輔理事インタ)
「みんなの気持ちが1つになってくれて60人の総出で従来の形でできるのはうれしい限りこれを機会にもっと鹿島の良いところを見つけてもらえたら」
祭りは4日も開かれ、年に一度の「大しめ縄」の張り替えが行われます。