<新型コロナ>埼玉830人感染、クラスター発生 今後も続くコロナ戦略「埼玉の成果、他県に拡大できたら」

新型コロナ、埼玉新たに830人感染

 埼玉県は3日、新たに0~90歳以上の830人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。死者の報告はなかった。感染者の内訳は県管轄が491人、さいたま市186人、川口市79人、川越市49人、越谷市25人。

 これまでに確認された感染者は181万2961人。死者は4006人。2日夜時点の重症者は5人、入院は195人。

 クラスター(感染者集団)関連では、新たに医療機関1機関、高齢者施設1施設で計20人が感染した。

■枠組み継続発展を 県経済戦略会議、コロナ5類後を確認

 強い経済の構築に向けた県戦略会議の会議が、県庁で開かれ、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行された後も戦略会議の枠組みを継続発展することなどを確認した。

 会議は国や県内商工団体など産官学金労各界が協力し、新型コロナと共存できる県経済の構築を目指して2020年5月、「第2波」以降の到来に備えて設置された。

 本年度初めての会議では戦略会議の枠組みを今後も継続、発展させることを確認したほか、国の物価高騰対策に対応した県施策の検討状況、価格転嫁の円滑化に向けた取り組みの実績などについて報告された。

 会議後、大野元裕知事は「これまでの成果も踏まえ、引き続き県として取り組み、短期的なものだけでなく、賃金の上昇など良いスパイラルに結び付けていくことが合意された」、県商工会議所連合会の池田一義会長は「価格転嫁は一定の成果が出てきたが、他県にも広がることに期待したい。賃上げは価格転嫁の推進が大きなポイント。このムーブメントを継続、持続させることが大きなテーマとなる」と述べた。

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