米比、南シナ海で相互防衛 対中国で指針、日豪と協力

オースティン米国防長官(右)と並んで歩くフィリピンのマルコス大統領=3日、ワシントン近郊アーリントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】オースティン米国防長官とフィリピンのマルコス大統領は3日、ワシントン郊外の国防総省で会談した。海洋進出を強める中国に対抗するため、南シナ海でフィリピン船舶が攻撃を受ければ、米比相互防衛条約の適用対象だと明記した新たな防衛指針を公表。会談では、日本やオーストラリアとも協力を広げる方針で一致した。

 両氏は会談で、フィリピンが米軍に新たに利用を認めた国内の基地4カ所の早期運用に向けて協議した。南シナ海での合同巡視で協力を深めるとも強調した。米軍とフィリピン軍は、新たな4カ所を使ってインド太平洋地域での海上警備や災害救援のための共同訓練を行う方針。

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