平泉スマートIC利用促進いかに 開通1年、町が観光回復見据え力

県内外から大勢が訪れた秋田犬の展覧会。イベントを誘致し、平泉スマートICの利用につなげる

 岩手県平泉町が東北道平泉スマートインターチェンジ(IC)の利用促進に力を入れている。開通から1年の利用台数は、1日平均600台ほどで想定の半数程度。世界遺産「平泉の文化遺産」に近い町中心部に位置し地域活性化の期待は大きく、併設する大型駐車場でのイベント開催やICの周知を進めて新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光の回復につなげる。

 同ICは2021年12月に開通した。22年12月末までの利用は約23万台。コロナ禍で利用が伸び悩んだ面はあるものの、1日平均は町が想定した1110台を大きく下回った。

 町が22年9~10月に行ったIC利用者アンケートでは、中尊寺や毛越寺へのアクセスが向上したとの声が多かった一方、ICからの観光案内が少なく分かりにくいとの指摘もあった。

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