那珂川でアユが遡上(そじょう)している。茨城県城里町の小場江(おばえ)堰(ぜき)では3日、アユの若魚が、まるで空中を泳ぐかのように飛び跳ねながら、上流を目指していた。
県水産試験場内水面支場の調査によると、那珂川では3月中旬にアユの遡上を確認した。現在、アユの全長は約7センチで例年に比べてやや多い遡上量という。
小場江堰には階段状の魚道がある。アユたちは魚道の段差を越えるため、水面から顔を出したかと思うと、次の瞬間には空中を舞い、勢い良く一段高い場所に着水。まだ小さい体ながら、流れに逆らい上流に向かっている。