ガルシア、ウェストウッドら欧州ツアー脱退 ライダーカップ出場も消滅

欧州ツアーからの脱退が決まったセルヒオ・ガルシア※写真は3月「LIVゴルフ・ツーソン」(Christian Petersen/Getty Images)

サウジアラビア政府系資本をバックにした新リーグ「LIVゴルフ」でプレーするセルヒオ・ガルシア(スペイン)、リー・ウェストウッド、イアン・ポールター、リチャード・ブランド(いずれもイングランド)が、かつての主戦場である欧州ツアー(DPワールドツアー)から脱退することが決まった。3日に欧州ツアーが声明を発表した。

4人から退会の申し出を受理したツアーは、「4選手のツアーへの貢献、特にセルヒオ、イアン、リーの3人が長年にわたってライダーカップにおけるヨーロッパの成功に果たした重要な役割に感謝したいと思います」とコメント。一方で「退会は、彼らに科された制裁とともに自身の選択の結果」とツアー側の正当性を強調した。

ツアーは昨年6月、ツアーに無許可で「LIVゴルフ」へ出場した選手に罰金および出場停止を言い渡した。移籍組の訴えから、英国拠点の裁判官による審問を経て処分を一時撤回していたが、法廷闘争は継続。ことし4月に英国のスポーツ仲裁機関が、所属選手に対し10万ポンド(約1690万円)の罰金を科したツアーの制裁を支持すると発表し、移籍選手に対して30日以内の罰金の支払いを命じていた。

2月の段階で訴えを取り下げていたというガルシアを含め、欧州ツアーからの脱退が決まった4人は米国選抜との対抗戦「ライダーカップ」の出場資格も喪失したことになる。過去10度の参戦で欧州選抜最多のポイントを稼いできたガルシア、ニック・ファルド(イングランド)に並ぶ最多11度の出場を誇るウェストウッド、対抗戦でひときわ強さを発揮してきたポールターといったかつてのチームの中心選手が9月にイタリア・ローマで開催される大会からも除外されることが確定。

ツアーはほかに制裁を科されたメンバーの処遇について、4日(木)に発表するとしている。

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