動物の愛らしさ、自然のたくましさ、水墨画で生き生きと 新潟中央区で長井雲坪作品展

動物、自然を生き生きと描いた水墨画が並ぶ長井雲坪の作品展=新潟市中央区

 旧沼垂町(現・新潟市中央区、東区)出身の画家で、江戸、明治時代に活動した故・長井雲坪(うんぺい)の作品展が、新潟市中央区の市歴史博物館みなとぴあで開かれている。動物や自然を生き生きと描いた水墨画を中心に、100点が飾られている。

 みなとぴあと新潟日報社の共催。長井の作品を集めていた長野県の男性の子孫からみなとぴあに連絡があったのをきっかけに、初めて開かれた。「うんぺいさんの里帰り」と銘打ち、足をなめるトラ、寒い中で枝を伸ばす梅など、動物の愛らしさ、自然のたくましさを表現した作品を展示。夏目漱石が長井の作品を評価したとの話も紹介している。

 長井の子孫で、観賞した新潟市中央区の自営業長井健太郎さん(46)は、「動物と花の斬新な組み合わせや構図が面白い。もっといろいろな作品を見てみたい」と笑顔で話した。

 5月28日まで(月曜と9日は休み)。一般500円、大学・高校生300円、小中学生100円。問い合わせはみなとぴあ、025(225)6111。

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