「くも合戦」に歓声、千葉・富津 コロナ禍で中断、4年ぶり

伝統行事「日本三大くも合戦」で土俵を囲む参加者と観戦者=4日午後、千葉県富津市

 新型コロナウイルス禍で中断していた千葉県富津市の伝統行事「日本三大くも合戦」が4日、富津八坂神社で4年ぶりに開催された。約40人の参加者がクモの一種「ネコハエトリ」を持参して境内で対決。「横綱」を決める熱い戦いに観戦者から歓声が上がった。

 木製の四角い土俵の上で2匹のクモを対戦させ、組み合って相手が逃げ出したら勝ちとなるルール。参加者は大人の部と子どもの部でトーナメントを争った。

 勝負が決まるとガッツポーズする姿も。同県山武市から参加した加瀬邦也さん(64)は「子どもの時からこの遊びをしてきた自分らにとって、この大会は甲子園。きょうは楽しめました」と行事の再開を喜んだ。

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