NY州、新築建物ガス使用禁止へ 気候変動対策、州規模は全米初

米ニューヨークの建物=4月(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州は4日までに、温室効果ガス排出を削減するため、新築の建物でガスの使用を原則禁止する方針を決めた。米メディアによると、オール電化を進め、7階建てより低い新築建物で2026年から、それ以上では29年までに禁止する。州規模の禁止は全米初という。

 ガスの使用禁止方針は総額2290億ドル(約30兆円)に上る新年度予算案に盛り込まれ、今月2日に州議会で可決。ホークル州知事は議会への予算説明で「国をリードする気候変動対策を優先する」と強調した。

 既存の建物ではガスの使用は認められる。病院や飲食店など一部の新築建物でも、例外として使用が認められる。

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