中国新疆で携帯電話を大規模監視 国際人権団体が報告

ヒューマン・ライツ・ウオッチの新代表に就任したティラナ・ハッサン氏=4月7日、米ニューヨーク(共同)

 【北京共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は4日、中国の新疆ウイグル自治区で警察当局が大規模にウイグル族らの携帯電話を監視していたとする報告を公表した。「暴力とテロリズム」に関わるファイルを保存していないか、監視アプリを通じ秘密裏に調べていたという。

 HRWは、当局が収集していたとみられるデータを入手し分析。当局が区都ウルムチで2017~18年の約9カ月間、約120万台の携帯電話を対象に、保存されていた情報約1100万件を収集していたと指摘した。

 うち一部を解析したところ、イスラム教の聖典コーランの朗読など宗教的内容のファイルが大半だった。

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