馬場咲希は5オーバー発進 ショット不調にあえぐも250ydから2オン披露

初出場の大会初日を5オーバーで終えた馬場咲希(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 初日(4日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)

2022年「全米女子アマ」を制した資格で初出場を決めたアマチュアの馬場咲希(東京都・代々木高)は、午前組から2バーディ、5ボギー1ダブルボギー「77」で回り、5オーバーで初日を終えた。開幕前から口にするショットへの不安を払拭できないまま、18歳になっての最初の試合は苦しい滑り出しになった。

「気持ち的には前向きに考えていたけど、いい球のイメージがなかなか出なかった。練習場でも結構ひどい球が出ていて、せめてレンジで良ければスタートの1打目も変わってくるのかなと思うけど、今日は朝の1打目もミスでした」。その10番の1Wショットは右サイドに曲がり、フェアウェイキープに失敗。2打目をグリーン手前バンカーに入れ、3オン2パットでボギーが先行した。

ショットの不調の要因は「スイングのリズム」という。「振り切るように意識しているけど、振り遅れたりして。自信を持って出来ていない」。4月の「オーガスタ女子アマ」以降、悪いイメージが頭にこびりついたままで、その記憶がフラッシュバックする。「構えた時点で悪いイメージが出ることが多くて。テークバックをしたときもイメージが出ない」と話し、素振りをしては模索する状態が続く。

苦しい戦いの中でも「楽しくやれた」(撮影/和田慎太郎)

ショットは悪いながらも、17番(540yd/パー5)では持ち前のロングゲームで魅せた。約250ydから3Wでピン右6mへ2オンに成功し、大会初バーディを奪取。「やっぱり構えたときに変な感じはあったけど、それを跳ねのける感じで振り抜いたら良かった」。復調のきっかけとはならなかったが、全体的に「切り替えは出来ている。楽しくやれた」と声を弾ませて振り返った。

初日は全体的に伸び悩む展開となり、5オーバーは予選カットライン(60位タイ)付近のポジション。巻き返しが求められる2日目は、午後0時20分に1番ティからスタートする。(茨城県みらいつくば市/石井操)

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